「世界YMCA Vision2030」へ ~全国の会員300人が語り合う - 公益財団法人 日本YMCA同盟

「世界YMCA Vision2030」へ ~全国の会員300人が語り合う

「世界YMCA Vision2030」へ

全国の会員300人が語り合う


 2年に一度、全国のYMCA会員・関係者が集う「日本YMCA大会」を11月15日~17日、御殿場の「YMCA東山荘」で開催し、オンライン参加者100人を含む約300人が参加しました。

 今年の大会テーマは「Link! 〜[私]、YMCA、世界、そして未来 〜」。

 世界中のYMCAの共通目標である「Vision 2030」に向けて、日本のYMCAはどう取り組んでいくか。各YMCAの活動紹介や外部講師による講演のほか、海外のYMCAともオンラインでつなぐなど、世界と未来とに「Link」しながら、2030年のあるべき姿について共に考えました。

●世界YMCAの取り組みを共有

●講演「持続可能な地球のために」

 

大会では、10月にケニアで開催された「世界YMCAアクセラレーター・サミット」の報告と合わせ、バングラデシュ、シンガポール、マダガスカルともオンラインでつなぎ、「Vision2030」に対する各国の取り組みを共有しました。

また「持続可能な地球」への取り組みを強化するため、再生エネルギーの導入をよびかけている認定NPO法人FoE Japanの吉田明子さんと、UP DATER(みんな電力)の真野秀太さん(写真)を講師に、日本の電力事情や今後のエネルギー施策の可能性などを学びました。

●YMCAアワード「日本一」自慢

●ウクライナ避難者も参加

 大会2日目には、全国のプログラム自慢大会を実施。参加者投票によって、盛岡YMCAの「岩手県の小学校からいじめをなくす”子どもの人権プロジェクト”」がグランプリを受賞しました。このプロジェクトは、岩手県弁護士会の協力を得て2年前に発足。人権=「すべての人々が幸せになるために 誰もが生まれながらにもつ権利」を子どもたちに楽しく伝えることで、いじめゼロを目指しています。昨年は地域の小学生から人権標語を募り「人権かるた」を制作。今後これを県内の学校に配って人権教育の普及に努めていく計画です。

 また今回は、日本で避難生活を送るウクライナのユースも参加。共にキャンプファイアなどを共に楽しむとともに、「戦争は人の生活も環境も破壊するだけ」と訴えました。

参加者の声~「2030のYMCAは・・・」

大会では全参加者によるブレーンストーミングを実施。「Vision2030」に掲げられた4つの目標に向けて私たちは何をすべきか、一人ひとりが意見を書き出しました。

【Vision2030―①】 コミュニティー・ウェルビーイング       

●子育て、子育て支援の充実

 ・支援を必要とする子どもたちの活動の充実。そのための支援企業を増やす。

 ・子どもの遊び場の整備/遊びの権利の保障/安心できる居場所の提供。

 ・子育て支援(育休取得率100%/親の支援/体験格差の解消)

●地域ニーズへの対応

 ・少子高齢化対策(こども園に高齢者も集まる/高齢者も生き生きと活躍)

 ・障がい者、外国人、ほか生活困窮者への支援の充実

 ・社会の“弱者”に出会い、人間中心の社会を目指すYコミュニティーを実現

●つながりの強化

 ・他団体とのつながりを強化/すべての年代の方が集まる場所に

 ・孤立のない社会/助け合い、みんなが活躍できる場に/支える⇔支えられる場

 ・海外との交流促進。武力によらず、世界中で協力しあえる。

  • 【Vision2030―②】やりがいのある仕事と雇用環境の創造        

    ●YMCAの雇用環境を改善する

     ・YMCAで働きたい人が増える。「なりたい職業ランキング」に入るくらい

     ・YMCAに関わる全ての人が心身とも健康で幸福である/自分の能力を発揮できる/多様な働き方ができる/職員の待遇改善

     ・さまざまなバックグラウンドの職員が働ける場/障がい者、外国人雇用の促進

    ●職業教育の推進

     ・引きこもりなど、社会とつながることが難しい人への就労支援、仕事の創出

     ・若者のやりたいことを吸い上げて実施していく。働く意義を体感できる活動/共に働く喜びを提供する

     ・子どもたちが夢をもてるような、自由な(職業)選択ができる社会

     ・外国人の職業教育プログラムを実施

     ・インターンの受け入れ促進。

  • 【Vision2030―③】持続可能な地球                   

    ●環境教育の実施

     ・自然を愛する人を育てる。地球を大事にできる考えを育む

     ・自然体験/農作業体験/電気ガスのない生活体験等によって暮らしを見直す

    ●エコ活動

     ・YMCAの備品の再利用、フードロスへの取り組み

     ・環境負荷の少ない建物に(自販機でなく給水機/ソーラーパネルの設置/クリーンエネルギーの利用/エアロバイクで発電)

    ●その他

     ・核、原発の全廃

     ・YMCAの畑を作る(食料不足で困っている人へ提供)

     ・就労支援を通して、オーガニック農業の振興

  • 【Vision2030―④】公正な世界の実現                  

    ●平和教育

     ・平和教育、平和活動の研究/戦争、紛争をやめる方法を真剣に考える

     ・核兵器のない世界の実現。非暴力平和主義の実践

     ・国際交流の機会を増やす/草の根交流で平和構築。

    ●貧困などによる体験格差、学習機会の格差のないYMCAに

     ・世界中のこどもたちに学びの環境を

     ・ヤングケアラーや貧困家庭など、すべての子どもが平等に参加できる

    ●ジェンダー、障がい、国籍による差別のないYMCAに

     ・多様性が尊重され、誰もが活躍できる/インクルーシブな世界へ

    ●誰も取り残さないYMCA

     ・生きる希望を見失った若者の居場所/社会的弱者の居場所になる

     ・社会のセーフティーネット/気軽に相談できる場に

  • これからYMCAは、世界の仲間とともに「Vision2030」を推進してまいります。活動の近況は➡こちらのサイトにも掲載予定です。ご理解・ご協力をお願いします。

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